2005年01月18日

一緒に生きよう、その心が記憶の喪失を超える力を湧き出させる

b70f26da.JPG「私は誰になっていくの?」「私は私になっていく」の著者クリスティーン・ブライデンさん。46歳で発症、前頭側頭型痴呆と診断されたかたです。
クロワッサン(12月25日、女の新聞・介護122)では、「痴呆を生きる私たちの会」代表の石橋典子さんとクリスティーンさんとの出会いがつづられている。
昨年京都でおこなわれた国際アルツハイマー病協会国際会議でも「当事者が語る痴呆の世界」が反響を呼びました。
クリスティーンさんは訪日中に骨折をしてしまい、そのため滞在が長くなり、医療費など、出費が重なることになり、急遽カンパを募るため、クリスティーンさんを支えてきた夫のポールさんの講演会が昨年11月さいたま市で開催されました。

ポールさんは、すでに発症していたクリスティーンさんと出会い結婚し、ケアパートナーと呼んで、ともに活動されています。とても穏やかで、ニコニコしながら毅然と語るポールさんの姿は印象的でした。僕は「辛かったこと、困ったことはなかったですか」という質問をしましたが、「私たちの生活はごく普通の生活です。特に辛いということはなく、むしろ幸せを感じています。ただ、子供たちの将来など心配ごとはあります。多かれ少なかれどこの家庭でもあるように」とおっしゃっていました。

石橋さんは記事の中で、おかしいのは精神を病む人ではなく、医療や社会の認識ではないか、と問い、「私たちはつながりの中で生きる存在。周囲の人が、呆けたって大丈夫、一緒に生きよう、との立場に立つことで、本人に新たな力が生まれるのです」と語っています。

「クリスティーンに教えられました。病を生きる本人抜きで、痴呆が語れますか、と。痴呆症を持つ人は、私たちへの贈り物。彼女とポールの姿は、あとに続く私たち全てに、どんな姿になっても生き抜くことの尊さ、どんな状況にも希望があると教えてくれます」とも。
rumioxy at 08:01 │Comments(0)TrackBack(0)介護 

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